Grinduro CALIFORNIA 2017 参戦記

Grinduro CALIFORNIA

GIROがメイン協賛するライドイベント、GRINDURO(グラインデューロ)が、スコットランドに続いて、アメリカ、カリフォルニア州のクインシーにて開催された。
第3回目となる今回もイベントチケットは即日完売の大人気イベントとなっている。
その人気の秘密や、最新トレンドについてレポートする。

GRINDURO CALIFORNIADAY 1

スタートの街クインシーへ

Grinduro CALIFORNIA

サンフランシスコから北へ車で約5時間のドライブを経てシエラネバダ山中、プラマス郡の標高1,000mほどにある小さな町Quincy(クインシー)へ。
ここが、GIROがメイン協賛するライドイベントGrinduro California(グラインデューロ・カリフォルニア)の舞台となる町だ。ここは標高が高いこともあるが、日中と朝晩の気温差が非常に激しく、昼間はTシャツ1枚で過ごせるが、朝晩はダウンジャケットが必要なほど寒くなる。
ルートは昨年同様、シエラ・バッツ・トレイル・スチュワードシップというこの地域のトレイル保護活動を行う非営利団体がトレイルのメンテナンスを含め管理。

2015年より今年で3回目となるこのイベント、チケットは即日完売でエントリー数は国内外からも多数。レース後、このイベントを統括しているGiroマーケティングのデイン、エリックに話を聞いたところ、前年比+150人overの約900人ものエントリーという。
我々は、前日の金曜夕方遅くにサンフランシスコを出発。色々とハプニングも重なり、クインシー近くのグライーグルという町にあるオートキャンプ場には夜遅くに到着。本来ならば早めに到着し前日21時までにレジストレーションを済ませておきたかったが、翌朝6時に会場入りすることにした。

GRINDURO CALIFORNIADAY 2

いよいよスタート

Grinduro CALIFORNIA

スタート/ゴール地点であるGrinduro Villageでは、レース当日も6時からレジストレーションやポップアップショップ、フードベンダーが開いている。まだ朝日が昇り始めたばかりの駐車場でバイクを早々に組み立てレジストレーションへ。ここでゼッケンやドリンク、ランチ、ディナーチケットと様々な協賛メーカーのノベルティが入ったバッグを受け取りテンションアップ!
まだ気温が低くひんやりとした冷たい空気の中、暖かい日差しを浴びながら用意されたブレックファストのブリトーを頬張り、バイクにゼッケンを付け、足早にポップアップショップを覗いてみた。ショップのあるTulsaScott Pavilionでは、たくさんのハンドメイドバイクやアート、そしてGiroの世界観が広がり、朝から賑わいをみせている。

我々は早速Grinduro仕様のジャージをGet!すぐさま袖を通しレースへ臨んだ。

Grinduro CALIFORNIA

さぁ、いよいよ8:00。ブルースハープによる演奏の後、3、2、1、Grinduro~!!の掛け声とともに全長約100km/2,500m UPのレースがスタート!
Grinduroは4つのタイム計測セグメント(1 ヒルクライム、2 ダートロードの下り、3 平坦舗装路、4 シングルトラック・ダウンヒル)で争われ、フィードも要所に6ヶ所(給水やフルーツ、Clif Barなど食べ放題)と充実しておりほぼ補給食の心配はない。快晴で乾燥し土煙りもすごく、ボトルは必携。ただダートの下り区間では皆激しいスピードで攻めていくため、所々にたくさんの落としたボトルが転がっていた。
走り出したスタート地点の標高約1,000mの場所は気温も一桁と低くまだかなり寒い。震えながら走り出したものの、カリフォルニアらしい快晴の日差しが心地良く感じられ、ほどなくしてダートの上りに入ると、朝もやと木々の香りに包まれながら体も次第に温まってくる。
朝日が昇っていくのと同時に、2,200mほどの最初のピークをめざしぐんぐん上っていくと、Mt.Houghからの素晴らしいダイナミックな景観が目の前に広がる。青空が大きく広がり、木々が大きく伸び、コントラストが非常に綺麗だ。途中中腹あたりには、ボランティアスタッフの給水ステーションもあり、かわいい子供達がエナジーバーも渡してくれて一気にチャージ!そこから第1ステージ(約2km)ダートヒルクライムが始まる。補給後、脚のある参加者たちは皆勢い勇んでタイムアタックを始めていく!
走りやすくハードパックされたグラベルロードは、幸い心地良い快晴にも恵まれ、道も景色も美しく綺麗でとても気持ちよく走れる。日本ではなかなかお目にかかれないようなトレイルを走れる幸せを存分に噛み締めつつピークを迎えた。

STAGE 2

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ピークの後、ダートを下り始めるとすぐに次の第2ステージ(約10km)ダート・ダウンヒル手前の第2フィードへたどり着く。ここで息を整えてから、Go! Down hill!このダート・ダウンヒルは道幅も広く走りやすいが、皆激しく攻めたてた結果、ボロボロとボトルを落としていき、道にはボトルだらけ。
一気に10kmを下りきった先に第3フィードがあり、ドリンクやフルーツ、Clif Barもたくさんありしばし休息。喉を潤すためフルーツを頬張った。ここまでで約40km。この先はランチまで多少のアップダウンを繰り返す下り基調のグラベルロードが続き、気持ちよく楽しむことができる。我々も所々で絶景に見とれつつ、サドルトークも楽しみつつ写真を撮りながら進んだ。
ダートを下りきった第4フィード手前、ルートのおおよその中間地点にあたるここでは、velo-fixというモバイルバイクショップもテントを構え、バイクトラブル対応や空気圧のチェックも含め、様々な対応もしてくれている。

STAGE 3

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ここからは第3ステージ(約10km)の平坦舗装TTのスタート!
我々はMTBを持ち込んでいたため、舗装路はなかなか進まない。と思っていると、後ろから同年代かそれ以上とも思われる世代のMTBに乗った元気な集団にガンガンぶち抜かれ、度肝を抜かれた。
第3ステージのフィニッシュ地点、Taylorsville Parkにてランチ休憩!
ここでは皆ゆっくりと時間を過ごし、ランチを食べながら、各地から集まったたくさんのライダー達とのコミュニケーションも楽しんでいる。Grinduroは自転車のジャンルを超えグラベルロードやMTB、シクロクロス、ツーリングバイクやタンデムバイクまでも、プロやビギナー、クラス・カテゴリーも超えて一緒に楽しめる。普通レースイベント会場というとピリッとした張り詰めた空気と緊張感があり、なかなか気軽に話しかけられる雰囲気はないが、ここは違う。皆、終始リラックスし和やかでお互いに声かけ合いレースというよりライド・コミュニケーションそのものを楽しんでいる。まさにGiroが大切にしているものがここにある、と我々も心から感じられた。
一緒にレースに参加しているGiroマーケティングのエリックや、ヘルメットを統括担当しているスコットらもともここで合流。スコットやその他多くの参加者たちも、たくさんの仲間や奥さん、子供達と一緒にランチを楽しんでいる。
Grinduroは奥さんや子供、友人達などたくさん連れて参加することも推奨している。レースに参加していなくても、前日のキャンプを含め、家族と一緒にランチやディナー、そしてライブミュージック、表彰式と、一日中まるごと楽しむことができるからだ。

STAGE 4~ゴールへ

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ランチの後は、いよいよ最後の”Death Climb”の異名を持つ約10kmもの激坂ダートヒルクライムセクションが待ち構える!
ダートに入るとすぐにそれはやってきた。上るにつれじわじわと勾配はキツくなっていく。次々とバイクを降りて歩くライダーも増えてくる。そんな中も脚の強いライダーが小気味良いペダリングで横をすり抜ける。今回すごく感じたことは、参加者のレベルが高いことももちろんだが、特に女性達の強さ、元気さ!が際立っていた。カリフォルニアという立地も関係あるかもしれないが、参加女性ライダーの元気な姿が際立っていて、ものすごく楽しそうに我々をパスしていくのだ。
下りでもそうだったが、参加ライダー達のバイクはオールマウンテンをこなせるMTBが多い中、比較的軽量なグラベルロードやシクロクロスバイクでの参加者も多く女性達もコントロールがうまく非常に早い!(その代わり、パンクリスクも高く高度な技術も必要になってくるが。)案の定、ダートのくだりでは細いタイヤでパンクさせているライダーも多く見かけた。
地味にキツイとても長く感じられた約6kmものデス・クライムを乗り越えると、いよいよお待ちかねの、極上のシングルトラック・ダウンヒルだ!
まずはシングルトラックをハーフマイル(800mほど)下ったところに5つ目のフィードがあり、そこで呼吸を整える。ここでは皆、息を吹き返したように元気を取り戻したライダー達が勢いよくシングルトラックへ飛び込んでいく!
小気味よくアップダウンを繰り返すシングルトラック。しばらく進むと、素晴らしい景観の崖っぷちにも到達。日本では考えられない様なロケーション!しばし呆然とたたずんだ...
そんな脇をものすごいスピードで駆け抜けるライダーも!ただただ驚嘆。

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そうこうしているうちに時間が迫る。最後のタイム計測地点 STAGE 4(約5km)のシングルトラック・ダウンヒルへ。
我々の場合体力の消耗もかなりあり、写真撮影はもちろんだが、フィード休憩なども時間をとりつつで、かなりギリギリのタイミングでここを通過。ただ、こんなに楽しいフィールドはなかなかお目にかかれない。中へ入り込んだ瞬間から疲れも一気に吹き飛ぶ!
コースをしっかりと目に焼き付けつつ、思う存分楽しんだ。所々で皆声かけ合い、思い思いにバイクを操り、駆け抜ける。
トータル約10kmもの極上シングルトラックを駆け下りてくると、そこには大きく横たわる線路。いよいよ大詰めだ。仲間や他のたくさんのライダー達とも笑顔で握手し合いここまでのレースを讃えあう。最高の瞬間だ!すぐそばに最後のフィード、そして大きな池がありビールやコークが振舞われ、皆一気に大はしゃぎ!
我々がそこへ到着した頃には、ほぼ最後の最後。日も落ち始める頃で、夕日がめちゃくちゃ綺麗だった。
ゴールまでの道のりでは、後ろからやってきたサポートのボランティアスタッフの車から声が掛かり、走っている僕らへクッキーを差し出してくれた。そんな路上でのコミュニケーションも心温まり嬉しくなった。
ゴールまでラストは舗装路、夕日に見送られながらの田園風景。今までの道のりを振り返り噛み締めつつサドルトークを楽しみながらゴールを迎えた!
フィニッシュ後は、フォトブースにて記念撮影をしてくれる。参加ライダー全員の完走直後の顔が愛車と共に写真で残せる、素晴らしい記念だ。写真は、翌日朝には全員分プリントされて受け取れる。のちには公式FBページでも公開され、とても良い思い出となる。

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バイクを降りた後は、シャワーを浴びることもでき、着替えを済ませると、焚き火をかこみ、たくさんのドリンクやフードが用意されたバフェ形式のディナータイム!
この時間はポップアップショップも多くの参加者で賑わい、先ほどまで実際レースを走ってきたハンドメイドバイクや、アートもたくさん展示され、Giroの新商品も所狭しと展示され世界観を創出。GiroのGrinduroオリジナル商品や、Grinduro Californiaイベントの主催であり、トレイルの管理運営をしている非営利団体シエラ・バッツ・トレイル・スチュワードシップもオリジナル商品をここで展開しプロモーションも行なっている。
屋外では、ライブミュージックも始まり、表彰式も行われる。
カテゴリー別に上位3名のタイムと名前が公表されると一斉に拍手と歓声が上がり盛り上がる!
特に驚かされたのは、Masterクラス(61~)で優勝を飾ったのは、なんと、ジム・ジェンテス氏!そう、Giroを30年前に興した、創業者である。まさかの出来事に我々も驚き、興奮し、すぐさま彼の元へ駆け寄って話を聞いてみた。
そう、間違いなかった。ジム・ジェンテス氏、その人である。
非常に快活で元気な姿、Giroのジャージを身にまとったその姿に感動し、興奮しすぎて何を話したかあまり覚えていないが、、Giroをスタートさせた創業当時からは、考えられないほどに大きく成長を遂げた会社と仲間に感謝していると。そして、今なお現役でライドを愛し、イベントを一緒になって楽しんでいる、ジム・ジェンテス氏に出会えたこと、時間を共有できたことも本当に貴重な体験だった。
ライブミュージック、DJタイムは夜遅くまで続き、GrinduroVillageは遅くまで賑わっていた。

自転車の楽しみ方はひとつじゃない!

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翌朝、我々はフィニッシュで撮ってもらった写真のピックアップ。Grinduro Villageにて、このイベントを統括しているGiroマーケティングの2人、エリックとデインに挨拶。2人にとっても、このイベントは特別なものだ。まだまだ色々な可能性をたくさん秘めているGrinduro。今年は初めてヨーロッパの地でも開催した。日本でもぜひとも開催したい!と我々同様、2人も強く願ってくれている。

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自転車はいろんな可能性があり、たくさんの人を繋げてくれる。自由な発想と想像力・創造力をもって、コミュニケーションを広げていける。Grinduroは単なる自転車レースではない。自転車のジャンルにとらわれず、みんなが一緒になって、一日中楽しむことができる。
こんなバイクレースを日本各地でもやってみたい。そう、自転車の楽しみ方はひとつじゃない。いろんな楽しみ方ができるから楽しいんだ!

改めて、さらなる自転車の楽しみ方を教えてくれた、Grinduro!皆に感謝。

Grinduro 2017 参戦レポート

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