2018.11.30

GIRO 次世代ヘルメット AETHER MIPS

みなさん、こんにちは。
Giro Studio Tokyo 内田です。

今回は、今夏のデビュー以来、サイクリングヘルメットとしては超革新的な構造を持った、GIROの次世代ヘルメット、「AETHER MIPS」について。

各所でも話題に取り上げられるその安全機能、MIPS SPHERICAL の構造や、みなさんからもご質問も多い、他のモデルとの違いや、フィット感、サイズ感などについて取り上げてみます。

GIROが誇る優れた安全性

まずは、GIROヘルメットの安全性についてお話しておきましょう。

GIROは、自社内に DOMEDesignObservationMaterialsEngineering、といったここで行われる作業領域の頭文字をとった名称)と呼ばれるテストラボを併設。

頭部保護に関する様々なアイデアや設計・開発・評価に必要な50以上ものテスト設備を備えており、
世界でも非常に厳しいとされるアメリカ安全規格(CPSC)や、ヨーロッパ安全規格(CE)よりも、
さらに厳しい厳格な安全基準を自社内で設けることで、世界的な権威を持ち、設計から様々なテストまでを行うなど、安全性に対する取り組みを常に行っています。

MIPS SPHERICALテクノロジー

サイクリング用のヘルメットの安全性を語る上で、このMIPSテクノロジーは重要な役割を果たします。
GIROは、MIPSのデザインチームと何年も共同研究を重ね、技術革新を行い、技術の応用により新しいテクノロジーを生み出しています。

MIPS(ミップス)とは(Multi-directional Impact Protection System)多方向衝撃保護システムのことで、
一歩進んだセーフティテクノロジーです。
ヘルメットシェルの内側に一枚のライナーを配し、これが衝撃を受けた際に前後左右に頭部の周りをスライドして動くことにより衝撃を緩和するシステムです。

そして、
AETHER MIPS」に搭載される、MIPS SPHERICAL では、これまでにない全く新しいデザインが開発・採用されています。

上の画像のように、ヘルメットシェルを2つに分割。シェルそれぞれを、エラストメリック付属システム(黄色いパーツ)により接合し、それぞれが独立して回転できるようにしてあるのです。

これによって、従来までのような内部ライナーが頭部へ干渉したり、通気性能を妨げるようなこともなくなり、フィット感・快適性、さらには安全性能も格段に向上しているのです。

MIPS Spherical”についての詳細(2枚のシェルが独立して動く様子)は、
コチラ👇の動画もご覧ください。

*テストラボ DOME”、そして ”MIPS テクノロジー についてのさらに詳しい詳細については、また改めてブログにて取り上げてまいります。

SYNTHE MIPS  vs  AETHER MIPS

それではここで、ヘルメットの構造・形状を、今までのフラッグシップモデルである、SYNTHE MIPSと比較をしてみたいと思います。

外観は・・
SYNTHEの丸みを帯びたスッキリしたフォルムを継承しつつ、大型ベントと大胆な肉抜きにより
優れた通気・冷却効率をさらに向上(-1.1℃以上)。

AETHER MIPS」は、大胆な肉抜きも、上部を中心にシェルを結ぶ半透明なパーツ
AURA REINFORCING ARCH” を採用することでシェル全体を補強しています。

さらに
ヘルメット内部は・・

上が AETHER MIPS 、下が SYNTHE MIPS 。
どちらも欧米と同様、グローバルフィットモデルです。

AETHERとSYNTHEの画像を比較いただくとわかると思いますが、帽体の大きさはほぼ変わらずに、
AETHER MIPS の内部がスッキリしている
のがお分かりいただけるだろうか。

内部のライナーを排除し、前頭部シェル部分をやや広くすることで、エアの取り込み量を拡大。
もちろん、頭部への干渉緩和にも役立ち、フィット感が向上しています。

さらには、シェル内側に横方向の細かな溝を作ることで、冷却効率を上げ、後部への空気の流れを確保。
ベンチレーション性能も向上しているわけです。

フィット感は・・
MIPSの内部ライナーのシェルとの接合部分など、頭部へ当たる干渉部位を極力無くすことで、
内部空間も広くなり、フィット感が向上。

後頭部のダイアルアジャストシステムが、ROC LOC 5-PLUSへ進化したことで、
上下のフィットサポートの高さが調節できる他、左右への調節もできるようになり、
より細かな調整が可能になりました。

全ては快適なライドのために😎

AETHER MIPSは、グローバルフィットといえども、
みなさんがイメージされている従来までのGIROヘルメットのフィット感とは異なり、
快適性能を向上させるべく、進化しております!

実は、私もSYNTHE MIPSのフィット感には、MIPSのライナーによるアタリ・違和感が若干ありましたが、
AETHER MIPSにおいては、驚くほど皆無!

むしろ、私はこのフィット感が好みです。😊

この快適性能を、ぜひみなさんにも体感いただきたいと思います。

都内など、お近くにお住まいの方でしたら、まずは、ぜひご試着をお勧めいたします!
遠方の方につきましても、ご不明点、ご質問、ご要望などなど、
どのようなことでも、お電話やメールにて、いつでもお気軽にお問い合わせください。

・AETHER MIPS 、”GIRO STUDIO COLLECTION” 含む、
豊富なカラーバリエーションを “こちら” よりご覧いただけます。

内田 雅樹
内田 雅樹
学生の頃よりMTB(当時はATB)に乗って長旅や、冬はスキーで山籠り… そんな日々を経て、自転車販売にも長く携わってきた経験も活かし、現在はGIROブランドとともにライドスタイルを提案。 休日には、好みのスタイルで、お気に入りのバイクを連れてご機嫌なライドへ出たり、アート鑑賞や読書にふける。 ロード、グラベル、MTB、CX、さらにキャンプへと、ますます多方面へ遊びフィールドを拡大中。